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ボケ(Bokeh)が原因の失敗写真例

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こんにちは、フォトグラファーのryuです。

皆さんはボケ写真、楽しんでいますか?
恐らく一眼カメラを買う動機として最も多いのが被写体の背景をボケさせて被写体を浮き上がらせたような写真が撮りたいってことだと思います。

かくいう私も一番最初にカメラを買った動機がそれでした。

しかし多くの人がある程度写真を撮っていくと「あれ?なんか微妙な写真だぞ・・・?」となってきます。

今回はそうなってしまう理由と対策を解説します。

写真はボケればいいってもんじゃない

まずはこちらの写真をご覧ください。

右下の花に注目
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私がサンプルとして撮影した花の写真です。一見すると問題は無いように思えますが、主題となっている右下の花に注目してください。花びらの一部にだけピントが合い、一つの花なのに少し離れた花びらではすでにボケ初めてしまっています。

これでは主題であるはずの花がボヤけてしまって写真全体として何が伝えたいのかよく分からない印象を与えてしまいます。

次にこちらの写真をご覧ください。

花にしっかりとピントが合っている
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こちらのサンプル写真は花全体にピントを合わせつつ、奥に行くほど自然になだらかにボケるように撮影しています。

こうすることによって主題となる花が背景ボケの効果と相まって一層浮き上がって見えます。写真としても「あ、この写真は花を見せたいんだな」とハッキリと主張することができています。

どちらも背景は大きくボケているのにも関わらず写真として与える印象は大きく異なってきます。

ボケはあくまで被写体を切り離すためのもの

カメラを買う動機として「ボケの大きな写真を撮りたい!」が前提としてあると、どうしても全ての写真で絞り解放で撮影したくなってしまいます。

しかし先ほどお見せした例のように間違ったボケの使い方は被写体を浮き上がらせるどころか被写体そのものまでも崩してしまいかねません。

ボケた写真を撮りたい気持ちはわかりますが、背景をボカすのはあくまで「写真での表現技法のひとつ」と認識するようにしましょう。

なんでもかんでも限界までボカしていると微妙な写真が量産されるだけになってしまいます。

絞り値(F値)をあえて絞る(大きくする)勇気を持とう

では失敗写真を量産しないためにはどうすればよいのでしょうか?

答えは簡単です。

F値を大きくしましょう。

せっかく高いお金を出して明るいレンズを買ったのに、ボケを減らしてしまうなんて抵抗あると思います。気持ちは凄くわかります。

でも絞るのって悪いことばかりではありません。
明るいレンズっていうのは解放で撮るよりも絞るほうが高画質な写真を撮れるっていう側面もあるんです。何よりも上記のような失敗写真になってしまっては元も子もありませんからね。

被写体をよく見て「自分はどこまでボカしたいのか?ボカしたくないのか?」をよく考えながら写真を撮るようにしてみてください。

意外と解放でボケさせようボケさせようとするよりも「あれ?意外と被写体が浮き出て見えるぞ?」と思うことでしょう。

是非とも固定観念を捨てて色んな撮影を楽しんでみてください。

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ryu@photographer
カメラの種類を問わず「カメラ」そのものが大好きな30代男性です。 10代の頃から様々なカメラを使い倒し写真歴は10年以上です。 自分で購入したカメラ遍歴は CANON(EFマウント) ↓ CANON(RFマウント) ↓ SONY(Eマウント) となっております。 このブログではカメラに関する事をメーカーや機種問わずピックアップして話題にしたり、写真についての雑感やちょっと得する知識等を発信していきます。