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【RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM】CANONさん…暗いよ…

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こんにちは、フォトグラファーのryuです。

先日CANONから一気にレンズ3本の発表がありました。前回はその中でも目玉とも言えるモンスターレンズ【24-105 F2.8】についての所感を述べました。

今回は同じくCANONから発売されることとなった【RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM】についての所感です。

今回も例によって発売前にスペックだけ見ての所感ですのでご了承ください。

それでは行きましょう。

【RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM】の良さそうな所

やはりまずは新レンズの良い所に目を向けていきましょう。
何はともあれ新レンズが発売されるのはカメラ業界全体からすれば非常に喜ばしいことですからね。

ちなみに私は現在APS-C機はCANON以外のメーカーの機種を1台持っているのみですのでRFマウントのAPS-Cユーザーでは無いことは初めに申し上げておきます。

①:RFマウントのAPS-C専用広角レンズ!

まずは待ちに待ったRFマウントのAPS-C専用レンズということ自体が素晴らしいことです。

やはりレンズ交換式カメラはレンズのラインナップがあってこそ活きるシステムですからね。RFマウントユーザーの選択肢が増えることは諸手を挙げて喜ぶべきことだと思います。

このレンズが発売されることによってRFマウントのAPS-Cレンズ群に広角、標準、望遠のズームレンズが揃うことになります!やはり欠けている焦点距離があると新規のユーザーも迎え入れにくいですからね。

②:150gの超軽量コンパクトなレンズ

このレンズは恐らくR50やR100やR10などのコンパクトな筐体のエントリーカメラに装着してVlog的に使うことを想定しているレンズだと思います。
そして想定しているライバルはほぼ間違いなくSONYのZV-E10やα6700でしょう。

現在衰退傾向にあるカメラ業界において比較的若い層であるVlog機の顧客は是非とも取り入れたいところでしょうしね。

Vlog機となると軽量な広角レンズというのはマストな存在ですので、今回のこのレンズは用途にピッタリマッチしていると思います。

実際片手で自撮りしたりする時やジンバルに乗せる際にはカメラとレンズの重さっていうのは非常に重要な要素になってきますからね。少しでも軽いのは良いことです。

【RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM】のちょっと気になる所

順当にレンズラインナップの穴を埋める形で登場した本レンズですが、もちろん気になるところはあります。
ここからは【RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM】の気になる所を指摘してみたいと思います。

①暗い!暗いよCANONさん

恐らく本レンズはキットレンズを使うようなライトな層をターゲットにしているのと、もう一つはサブ機として動画専用機が欲しくて購入するミドル層のユーザーの二つをターゲットにしていると思います。

しかしCANONさんがどういう意図なのかわかりませんが、このレンズあまりに暗すぎるレンズじゃありませんか?

恐らく軽さを重視するために可変F値を採用して、さらに明るさも控えめにしたのだと思います。しかし最も明るい10mmですらF4.5ですから、少しでも暗い場所に入ったらISO感度爆上がりするでしょう。

テレ側の18mmに至ってはF値6.3ですから言わずもがなです。

参考までにSONYの似たようなレンズである【E PZ 10-20mm F4 G SELP1020G】との比較表を以下に掲載します。

RF-S10-18mm F4.5-6.3E PZ 10-20mm F4
重さ150g178g
F値可変式で暗いF4通しで明るい
最大径×全長69×44.969.8×55
価格(円)55,00080,500

後発のレンズでこれは流石に厳しいのでは…。

用途が動画であるならば尚更F4通しレンズの方がいいですし、望遠側も2mmだけSONYのレンズの方が優れています。
こう比較すると私ならばあえてCANONさんのレンズを選ぼうとは思わないかなぁ…と思ってしまいます。

②可変式F値である

これまでも少し触れていますが、本レンズは可変F値のレンズとなっています。
焦点距離を変えるごとにF値が変わる仕様なのですがCANONさんのオススメしているVlog用途としては、これがまぁ使いにくいんです。

例えば公園を歩くVlogを作っているとします。

シャッタースピードは動画なので固定、ISO感度も大体AUTOで撮影します。そんな中で「あっ!ここで少し画角を変えたい!」とズームする度にF値がひょこひょこ変わるので、動画全体の印象としても違和感を与える作品になってしまいますし、なにより設定ミスや操作が増える事によるノイズや手振れにも繋がります。

スチル用途ならば作品に連続性が無いので気にならないかもしれませんが、動画で可変F値のレンズはマジで使いにくいので私は使いこなせません。本当に。

まとめ

RFマウントのレンズラインナップを補完する意味としては非常に意義のあるレンズですし、スチル用途としては良いと思います。

しかし最近のCANONさんの傾向に漏れず、このレンズも割と暗めのレンズに仕上げてきました。正直私個人の意見としてはいくらカメラの性能が上がってノイズ耐性が高くなったからと言って、ISO感度をバリバリ上げようとは全く思いませんし可能ならば100~400くらいで撮影するのが作品のクオリティとしては良いです。特にAPS-Cのセンサーとなればノイズの乗り方は顕著でしょうし尚更です。

せっかくRFレンズのVlog向けレンズとして出すならばもっと末永く使えるような、多少高くても明るくコンパクトなレンズを出した方が良かったんじゃないかなぁと思ったりもしました。

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ryu@photographer
カメラの種類を問わず「カメラ」そのものが大好きな30代男性です。 10代の頃から様々なカメラを使い倒し写真歴は10年以上です。 自分で購入したカメラ遍歴は CANON(EFマウント) ↓ CANON(RFマウント) ↓ SONY(Eマウント) となっております。 このブログではカメラに関する事をメーカーや機種問わずピックアップして話題にしたり、写真についての雑感やちょっと得する知識等を発信していきます。