こんにちは、フォトグラファーのryuです。
今回は私の愛機である【α7c2】にとある新しいアイテムを導入したので、そのお話です。
【α7c2】は個人的には完璧に近いカメラなのですが当然「こうなっていればなー」って思う部分はあります。その中の一つがグリップの小ささでした。以下の記事でそのあたりに言及しています。
【α7c2】は「コンパクトで高性能」が売りですのでグリップが小さいのはある意味仕方のないことです。しかし大きめのレンズを使うとその欠点がひょっこりと顔を覗かせてきます。
そんなデメリットを解消してくれるのが【SmallRig ベースプレート 4338】です。
グリップ力を向上させる底面ベースプレートの便利さ
【SmallRig ベースプレート 4338】はスモールリグ社が出しているα7c2用の底面ベースプレートです。「リグ」という名前が付いているので本来はリグシステムを構築するためのプレートとなっています。
そのプレートを今回はあえてグリップ力向上のためだけに使ってみました。
何もつけていない状態だとFE50mmF2.5Gのような軽いレンズならば問題にならないのですが、FE24-70mmF2.8GM2みたいな大きめのレンズになると握りこんだ際に親指の付け根が背面ダイヤルに干渉してしまっていました。左の写真のような状態です。
一方で【SmallRig ベースプレート 4338】を装着すると小指で支える部分が増えるため、そこまで深く握りこまなくてもカメラとレンズを支えることができるようになります。
数センチの差ではあるのですが、プレートの作りの頑強さも相まって非常に剛性感がありしっかりと支えることができるようになります。
また常に付属しているドライバーで簡単に脱着できるためコンパクトに運用したい時はサッと外すことができます。
またプレート自体が雲台に取り付けるためのベースプレートにもなっていますので、そのまま三脚に取り付けることもできます。アルカスイス互換です。
SONY純正グリップエクステンション【GP-X2】との違いは?どっちにする?
SONYには純正オプション(α7cRには同梱)でグリップエクステンション【GP-X2】も用意されています。用途としてはほぼ同じようなもので、コンパクトなα7c2やα7cRのグリップ力を強化する為の物です。
同じ用途ならどちらを選ぶか迷うところです。
ただ私個人の意見としては【SmallRig ベースプレート 4338】を強くお勧めします。
α7c2とα7cRが発売された時にグリップエクステンションも実際に手に取って試してみましたが、グリップの握りやすさは素晴らしいものがありました。(剛性感は後述します)
ただ利便性の面で非常に使いにくく感じました。
というのもGP-X2は底面のネジで本体に取り付けるのは変わらないのですが、何故か底面がフラットではなくネジの部分だけがボコッと飛び出ている設計となっています。そのため微妙に不安定ですし、変に肉を削いでいる分グリップ部分の剛性感もあまり感じられませんでした。
何故フラットな設計にしてくれなかったのか…。
そしてなによりもアルカスイス互換ではありませんので、グリップエクステンションの上に更にクイックシューを取り付けなければいけません。そこまで重ねて取り付けるともはやコンパクトとは言えない筐体になってしまいます。
更に更に最もデメリットだと感じたのが価格が異常なまでに高いことです。
希望小売価格はなんと22,000円もします。ちなみに【SmallRig ベースプレート 4338】は4000円弱くらいです。
正直純正のグリップエクステンションをα7cRに同梱したのはかなり罪深いと思います(笑)
単純に22,000円上乗せでセット販売しているようなものですからね。しかも完成度が高ければまだしも微妙に使いにくいグリップ…。
私はα7c2でしたので同梱はされていませんでしたのでグリップエクステンションは購入を見送りましたが、α7cRオーナーの方はグリップエクステンションを売り払って【SmallRig ベースプレート 4338】を購入するのが賢い気がします。