こんにちは、フォトグラファーのryuです。
今回はサードパーティーにもマウント解放しているため物凄く多くのレンズが用意されているSONYのEマウントで使いたい神レンズの紹介です。
選択肢が多いのは良いことなのですが、高価な買い物なのでどうしても迷ってしまいます。是非この記事を参考に決断してみてください。
SONYのEマウントで使いたい神レンズ
SONYのEマウントはシェアトップを走るフルサイズミラーレス一眼カメラの、人気レンズマウントの一つです。サードパーティも含めた豊富なラインナップの中から、特におすすめの神レンズをご紹介します。
1. Sonnar T FE 55mm F1.8 ZA*
「神レンズ」の呼び名で知られる、SONYの代表的な単焦点レンズです。開放F値1.8の明るさで、ボケ味の美しさは定評があります。また、解像力も高く、シャープな描写も可能です。若干古く寄れない欠点もありますが、逆に言えば長く愛されているロングセラー標準単焦点の神レンズだということでもあります。
α7RⅤやα7cRのような高画素機にも十分に応えることができる光学性能を有しています。
またレンズ重量も281gと軽量コンパクトとなっておりますので軽いカメラの多いSONYのカメラとのマッチングは最高です。
標準の単焦点で迷ったらこのレンズを買えば間違いありません。
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2. FE 20mm F1.8 G
広角レンズながら、開放F値1.8の明るさを実現したレンズです。広い画角で、風景やスナップなどの撮影に最適です。また、コンパクトで軽量なため、持ち運びにも便利です。
本体重量は373gと明るい広角レンズとしては非常に軽量です。
この軽さは広角レンズが用いられることが多い星景写真の撮影でも威力を発揮します。
赤道儀(星景写真に用いられる地球の自転に合わせて駆動する道具)を使った追尾撮影や、電動ジンバル雲台を併用したムービー撮影など、小型で軽量であることはあらゆる場面でアドバンテージがあります。
欠点としては歪曲収差が若干目立つ場合があります。
このレンズに限らず広角レンズは、どうしても歪曲収差が発生しやすい傾向があります。FE 20mm F1.8も、その例外ではありません。
歪曲収差とは、直線が曲がって写る現象です。建築物や水平線などの撮影で、歪曲収差が目立つ場合があります。街中のスナップ撮影をする際等には特に影響を感じます。ビルなんかは真っすぐ写ってほしいですよね。
この歪曲収差を補正するにはカメラ内やレンズ本体に備わっているレンズ補正を適用したり、RAW現像ソフトでレンズ補正を適用すると歪曲収差を補正できます。
また、撮影時に歪曲収差を抑える撮影方法を工夫することもできます。
具体的には
- 被写体とカメラの距離を近づける
- 水平線を画面の中央に配置する
などの方法があります。
歪曲収差は広角レンズの特性によるものです。しかし撮影方法や補正データによって殆ど気にならない程度補正することができます。まぁこの欠点は広角レンズを買う上で避けては通れない点ですね(笑)
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3. FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
望遠ズームレンズながら高速AFと高画質を両立したレンズです。スポーツや野鳥など、動きの速い被写体にも対応できます。また、手ブレ補正機構も搭載されており、手持ち撮影でも安心です。
SONYの純正フラッグシップ大三元望遠ズームだけあって長所は多岐に及びます。
- 高解像度・高コントラストな画質
- F2.8の明るさ
- 高速・高精度なAF性能
- 手ブレ補正機構
- 防塵・防滴仕様
高解像度・高コントラストな画質は、フルサイズ対応の望遠ズームレンズの中でもトップクラスです。更に開放F2.8の明るさはスポーツや野鳥などの動きのある被写体の撮影や、暗い場所での撮影に有利です。シャッタースピードを上げたりISO感度の上昇を抑えたりと良いことばかりです。
高速・高精度なAF性能は動く被写体や速い被写体を追いかける撮影にも対応します。手ブレ補正機構は望遠レンズながら手持ち撮影でも安定した撮影を可能にします。防塵・防滴仕様は、屋外での撮影でも安心です。
良い所が沢山あるレンズなので列挙するだけでも息切れしちゃいそうです(笑)
ただ良い所ばかりじゃなくて短所もあります。以下のとおりです。
- 重量が1045gと他に相対的には重量級
- 価格が非常に高価
1045gと相対的に重量が重いため長時間の手持ち撮影や持ち運びには少し負担がかかる場合があるかもしれません。ただ1045gのレンズとしてではなく「大三元望遠ズーム」としてみた場合は非常に軽いレンズですので、そこだけは誤解なさらぬようにお気を付けください。
他社の同ランク望遠ズームを見ると、このレンズの軽さに驚くと思います(笑)
もう一つ、価格は他の望遠ズームレンズと比べても非常に高額です。ただそれだけの価値は間違いなくある神レンズですので、予算が許せばこのレンズを選ぶのが間違いありません。
総合的に見ると、FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIは、非常に高性能で使いやすい望遠ズームレンズです。ただ撮影スタイルによっては絶対的な重量や価格がネックになる場合もあります。
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4. Tamron 28-75mm F2.8 Di III VXD G2
開放F値2.8の明るさとコンパクトさを両立したタムロンが作っている高性能な標準ズームレンズです。風景やポートレート等さまざまなシーンで活躍します。
タムロン28-75mmの長所は、以下のとおりです。
- 高解像度・高コントラストな画質
- F2.8の明るさ
- 高速・高精度なAF性能
- 最短撮影距離0.18m
- 防塵・防滴仕様
- 高いコストパフォーマンス
ズームレンズってどうしても広角端や望遠端では画質の劣化が見えてしまうものですが、このレンズの高解像度・高コントラストな画質は開放から良好で、望遠端でも非常に安定した画質を維持しています。
解放F値の2.8の明るさは室内や夜景などの暗い場所での撮影に有利です。
SONY純正の24-70mmに及ばないものの高速・高精度なAF性能は動く被写体や被写体を追いかける撮影に対応します。
また広角端での最短撮影距離0.18mは、標準ズームレンズとしては非常に短く近接撮影にも対応します。防塵・防滴仕様は、屋外での撮影でも安心です。
これだけの性能を有していながらSONY純正の24-70mmF2.8GM2と比べて価格は約3分の1程度で買えてしまいます。(カメラのキタムラ調べ:FE24-70mmF2.8GM2=約23万円、28-75mmG2=約9万円)
一方で28-75mmF2.8G2の短所は以下のとおりです。
- 周辺減光が目立つ場合がある
- 手ブレ補正機構がない
- 望遠側のシャープネス均質性がやや劣る
- 広角端がやや狭い
周辺減光は開放で撮影した場合、特に望遠端で目立つ場合があります。また手ブレ補正機構がないため、手持ち撮影では手ブレに注意が必要です。スローシャッターを使う場合は三脚を使う必要があるでしょう。
望遠側のシャープネス均質性は、中心部と比べて周辺部に若干劣る場合があります。
また最大の差別化ポイントとしては軽量化と引き換えに画角が若干望遠側に寄っていることです。28mmという画角は非常に使いやすい画角ではあるのですが、風景を映したりするのには若干物足りない広角域でもあります。
総合的に見ると、Tamron 28-75mm F2.8 Di III VXD G2は、高性能で使いやすい標準ズームレンズです。先述したように価格も非常に安価なため、多くのユーザーにおすすめできる神レンズです。
ただし周辺減光や手ブレ補正機構の有無、望遠側のシャープネス均質性、広角側の28mmなどは、ご自身の撮影スタイルや好みによって気になるポイントになるかもしれません。
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5. FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
最後に紹介するのは超望遠ズームレンズながら軽量で取り回しやすいSONY純正の超望遠レンズです。
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSの長所は以下の通りです。
- 高解像度・高コントラストな画質
- ズーム全域で安定した画質を実現
- 高速・高精度なAF性能
- 手ブレ補正機構
- 防塵・防滴仕様
- テレコンが使える
高解像度・高コントラストな画質は、ソニーのG Masterレンズとして、その名に恥じぬレベルでズーム全域で安定した画質を実現しています。開放から非常に良好な画質で望遠端でもシャープな描写が可能です。
SONY純正レンズの最大の長所の一つでもある高速・高精度なAF性能は、野鳥やスポーツ選手のように動く被写体や被写体を追いかける撮影にも対応します。また協力な手ブレ補正機構は手持ち撮影でも安定した撮影を可能にします。防塵・防滴仕様は、屋外での撮影でも安心です。
またEマウントの超望遠レンズの最大の差別化と言えるのが「テレコンが使えるか否か」です。SONYは純正レンズ以外にはテレコンが使えないようにしており、テレコンを使うならば必然的に純正レンズを選ぶことになります。
SEL14TCやSEL20TCが使えるのは大きな長所だと言えるでしょう。
一方FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS短所は以下のとおりです。
- 重量が1,395gと比較的重量級
- 価格が高価
重量が重いため長時間の撮影や持ち運びに負担がかかる場合があるかもしれません。ただレンズ本体にもストラップホールがあるのでカメラマウントを痛めたりする心配はありません。価格は他の超望遠ズームレンズと比べても割と高額です。
総合的に見ると、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSは、高性能で使いやすい超望遠ズームレンズです。望遠端での画質が若干落ちるものの、気になるレベルではなくズーム全域で安定した画質を実現しています。まさしく超望遠域の神レンズです。
またテレコンバーターが使えるのはサードパーティ製超望遠レンズにはない強みだと言えるでしょう。
ただし重量や価格はご自身の撮影スタイルやお財布事情によって、気になるポイントになるかもしれません。
ソニー 望遠ズームレンズ フルサイズ FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS G Master デジタル一眼カメラα[Eマウント]用 純正レンズ SEL100400GM 新品価格 |
まとめ
SONYのEマウントには、さまざまな神レンズがラインナップされています。この記事を参考に自分の撮影スタイルや目的に合わせて、最適なレンズを選んでみてください。
ただ、いずれのレンズも非常に高価なので「買ってから失敗した…」ということの無いように一度レンタルして使ってみてから購入するのが賢いやり方の一つです。
最近は便利なレンタルサービスが色々あるので是非利用してみてください。